キルミシブのメモ帳

ただの備忘録です。内容の真正性はあまり保証してません。

カスタムオーダーメイド3D2 + Oculus Quest 2 + HaritoraX で(とりあえず)フルトラを体験する方法

お久しぶりです、キルミシブと申します。
最近配信モチベが無で全然表に出られてないけど、生きてますよ!
いずれ戻ってくるから待っててね。

では本題です。(といっても備忘録に近い)

かなりのバッドノウハウです! 本当に「とりあえず動く」程度であること、公式サポート外の方法であることをご理解ください。

(2022/08/30 FC2ブログから記事移行)

TL;DR

(COM3D2のインストールフォルダ)\COM3D2x64_Data\Plugins にある OVRPlugin.dll を、適当な名前にリネームする。
この状態でCOM3D2をVRモードで起動すると、SteamVR経由で動作するようになるため、HaritoraX等のトラッカーが認識されるようになる。
元の状態に戻すには、 OVRPlugin.dll の名前を元通りに戻す。

動作確認した環境

※たぶんバージョンとかそんなに関係ないけど一応……。

  • Windows 10 Pro
  • Oculus Quest 2 Build 31.0
  • カスタムオーダーメイド3D2 Ver2.5.0
  • HaritoraX FW0.1.17
  • Haritora Configurator 0.3.4

そもそもCOM3D2ってフルトラ対応してるの?

してます。それどころか下記ページによると、Viveトラッカー8個(つよい)まで対応しているそうです。

KISS Official Website

なぜOculus+HaritoraXだとCOM3D2上で認識されないのか

HaritoraXをPCに接続すると、SteamVR上でVIVEトラッカーのように振る舞います。
しかし、COM3D2は「Oculusのヘッドセットが接続されているときは、SteamVRを経由せず起動する」という動作になっています。
HaritoraXに限らず、「OculusヘッドセットとVIVEトラッカーを同時に使う」というようなケースは想定されていないようです。
(公式サポートに問い合わせたところ、「動作確認はしていない」との回答をもらいました)

COM3D2を強制的にSteamVR上で動作させる

この辺は最近調べ始めたばかりで理解があやふやなのですが、COM3D2は元々VIVE向きに開発されているようで、
それをOculusに対応させるためのラッパーDLLか何かが、最初に挙げた OVRPlugin.dll であるようです。
(間違っていたら有識者の方教えてください)
そして、その OVRPlugin.dll が所望の場所に見つからなかった場合、デフォルト動作的なアレでSteamVR上で起動するようになっている、ように見えます。
この辺が想定通りの動きなのか、はたまた実装のアヤでしかなくて今後のアプデで使えなくなる可能性があるのか不明ですが……

ともあれHaritoraXが動いた!

(これ何のポーズ?)

キャリブレーション等は他のアプリを使うときと同様の手順でOK。
ラッキングが変にズレたりすることもなく、スカート衣装でも足が突き抜けたりせず追随してくれます。
(スカート突き抜けないぞ! っていうスクショも撮ったんですが、もれなくパンチラしてたのでボツになりました)

この方法の何が問題か

COM3D2側の操作や表示項目等が、全てVIVEヘッドセットに合わせたものに変わってしまいます。
モノを掴む操作がグリップではなくトリガーに割り当てられていたり、仮想タブレット?のタップ操作がスティック押し込みに割り当てられていたり……。
↓このへんをいじれば操作の違いは吸収できそうな気がします(未調査)。

qiita.com

本当はどうすべきか

  • COM3D2側で正式に対応してもらう

こうなれば一番手っ取り早いですね!
Oculus+HaritoraXというのは現状フルトラを実現するのに最も手軽な組み合わせだと思うので、対応されたら嬉しいところ。

  • MODを作る

実は最初はこれをやろうと思って調査していて、その副産物としてここで紹介した方法を見つけました。
「SteamVR経由で起動させ、なおかつOculus対応部分はそのまま生かす」というMODは原理的には作れるはずなので、
暇があったら作成してみたいところです(とか宣言して実際作った試しはあまりない)

バーチャルキャストはSteamVRで動いているため、特別な設定なしでHaritoraXが動作します。
ただし、COM3D2側でスライダーMOD等を導入して作ったアバターの場合、カスタムキャストでは再現しきれません。
また、バーチャルキャストだとスカート等が思いっきり突き抜けるのでいろいろと要注意。

  • 似た感じのVRMモデルを自分で作る(or誰かに依頼する)

一番幸せになれる方法かもしれません。VRMデータとして作ってしまえばVRChatだろうがばもきゃだろうが好きに使えるので。
(言うまでもないですが3Dモデルのブッコはダメ、ゼッタイ)
「カスメにVRM出力機能ができたら何万でも出すぞ」ってもうずっと言ってるんですが、まぁなかなか厳しそうですね……。
そろそろVRoidと和解すべきなのかもしれない。

[2022/08/30 追記]
2022年初頭にVRoidと和解しました。
最初はあくまで「COM3D2の代用」という考えで作っていたんですが、VRChatとか全部このモデルで生活してたらむしろこっちの方が愛着が湧いてきましたね。
VRoidもベータ版の頃よりはかなり触りやすくなってるので触ってみても良いと思います。

hub.vroid.com


私は特に踊ったりしないので3点トラッキングでも実用上の問題はないっちゃないんですが、
やはり腰・足が動く6点トラッキングになると「アバターと自分のシンクロ率」が急激に上がる感覚がありますね。
HaritoraX、良い買い物をしました。

では今日はこのへんで!